昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の流行により、未曽有の危機に直面した年でした。ワクチン接種が進み、10月以降は感染状況は落ち着きを見せ、日常を取り戻しつつありましたが、各地で新たな変異株が確認されるなど、予断を許さない状況が続いています。
引き続き、県民の皆様の命と健康、そして暮らしを守ることを最優先に、今後の感染拡大に備え医療提供体制をしっかりと確保するとともに、3回目のワクチン接種について、市町村と連携しスピード感をもって対応していきます。また、感染拡大防止に万全を期しながら、コロナ禍で落ち込んだ県内経済の早期回復に向け、先手先手で取り組んでまいります。
さて、時代は今、コロナ禍の影響により人々の価値観や生活様式などが大きく変化していることに加え、気候変動問題、AIの進歩による社会構造の変化、さらには人口減少の大きな波が押し寄せるなど、これまでとは全く環境が異なる、予測困難な「非連続の時代」を迎えています。
この困難な時代を乗り越えるため、私たちには、前例踏襲や横並びではなく、変化や失敗を恐れず、新しいことに果敢に挑戦し、自ら未来を切り拓いていくことが求められています。
現在、今後4年間の県政運営の新たな基本方針となる県総合計画の策定を進めていますが、茨城の潜在能力を引き出してきたこれまでの改革路線のもと、「新しい茨城」づくりに向け、「新しい豊かさ」「新しい安心安全」「新しい人財育成」「新しい夢・希望」の4つのチャレンジを常に進化させながら加速していきます。また、将来を見据え、カーボンニュートラルへの対応やフードロス対策、DXの推進などの中長期的な課題にも、積極的にチャレンジしてまいります。
本年も、自らの変化や失敗を恐れず、新しいことに果敢に挑戦するという初心を貫きながら、私が先頭に立って、県民の皆様が未来に希望を持ち、自身のなりたい自分像に向けて挑戦し続けられる「活力があり、県民が日本一幸せな県」の実現を目指し、全力で取り組んでいきますので、県民の皆様には、なお一層のご支援、ご協力をお願いいたします。
皆様にとりまして、本年が実り多き素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。